金賞受賞 台湾烏龍茶 飲み比べ 評価で知る、受賞歴の先にある香りと余韻を選ぶための視点

世界緑茶コンテスト2020最高金賞|炭紀「四季シリーズ」4種を飲み比べ

春の花々を思わせる華やかな香り、夏に似合う完熟果実のような甘さ、秋の実りを感じさせるまろやかな乳香、そして冬の静けさに寄り添う深い焙煎香。一箱の中で四季を巡るように、4種類の台湾烏龍茶を飲み比べられるのが「炭紀 四季シリーズ」です。

この四季シリーズの茶葉50g缶4種セットは、公益財団法人世界緑茶協会が主催する「世界緑茶コンテスト2020」において、最高金賞を受賞しました。

四季シリーズを構成するのは、春を表現した「炭火焙煎 四季春茶」、夏の「炭火焙煎 紅烏龍茶」、秋の「炭火焙煎 金萱茶」、冬の「炭火焙煎 烏龍茶」の4種類。すべての茶葉を龍眼木炭で手作業焙煎しながら、品種や発酵度、焙煎時間を変えることで、それぞれ異なる季節の情景を表現しています。

本記事では、世界緑茶コンテストがどのような賞なのかを正しくひもときながら、最高金賞を受賞した炭紀 四季シリーズの香りと味わい、その違いを詳しくご紹介します。

炭紀 四季シリーズが受賞した「世界緑茶コンテスト」とは

世界緑茶コンテストは、公益財団法人世界緑茶協会が開催する国際的なお茶のコンテストです。2007年に始まり、世界各国から緑茶だけでなく、紅茶や烏龍茶など多様なお茶が出品されています。

このコンテストで評価されるのは、茶葉そのものの品質だけではありません。商品コンセプト、ネーミング、パッケージデザイン、コストパフォーマンスなどを含めた総合的な商品性が審査されます。

斬新で市場性の高いお茶を提案し、消費者の選択肢を広げることで、新たな需要と茶文化の発展につなげることが開催の目的です。そのため、一般的な茶葉の品評会とは異なり、「一つの商品として、どのような新しい価値を提案しているか」も重要な評価対象となります。

世界緑茶協会の公式発表によると、2020年は日本、中国、台湾、韓国、タイ、モロッコから合計97点が出品されました。2020年8月19日、20日に「ふじのくに茶の都ミュージアム」で審査が行われ、15点が最高金賞、26点が金賞に選ばれています。

最高金賞を受賞したのは、4種類を詰め合わせた四季シリーズ

世界緑茶コンテスト2020で最高金賞を受賞したのは、4種類の茶葉をそれぞれ50g缶に収めた四季シリーズの4種セットです。4種類が個別に最高金賞を受賞したという意味ではありません。

公式の受賞結果ページには、台湾から出品された「炭索四季茶敘」として掲載されています。現在、日本では同一仕様の商品を「炭紀 四季シリーズ」として展開しています。

四季シリーズは、茶葉の特性、生産される季節、香りや味わいの印象を春夏秋冬に重ね、一箱で異なる個性の台湾烏龍茶を楽しめるよう設計した商品です。

すべての茶葉に龍眼木炭による手作業焙煎を施しながら、それぞれの品種や発酵度に合わせて仕上げを変えています。四季を巡るという独自のコンセプトと、茶葉、焙煎、ネーミング、パッケージを一体化させた商品設計が、このシリーズならではの魅力です。

最高金賞受賞「炭紀 四季シリーズ」4種類を比較

季節 商品名 品種 発酵度 焙煎時間 香りと味わい
炭火焙煎 四季春茶 四季春 20〜25% 2〜3時間 蘭や百合を思わせる花香と、みずみずしく軽やかな味わい
炭火焙煎 紅烏龍茶 金萱 80〜90% 約3時間 完熟果実や蜂蜜を思わせる甘い香りと、濃厚でまろやかなコク
炭火焙煎 金萱茶 金萱 20〜25% 約3時間 ミルクやバニラのような乳香と、金木犀を思わせるやさしい花香
炭火焙煎 烏龍茶 四季春 20〜25% 約7時間 深いコクと旨味、甘く香ばしいスモーキーな余韻

4種類に共通するのは、台湾・名間の標高約400mに位置する茶畑で育まれた茶葉と、龍眼木炭を使った手作業焙煎です。その一方で、品種、発酵度、焙煎時間を変えることにより、香りから余韻まで明確に異なる個性を生み出しています。

【春】炭火焙煎 四季春茶|花々が芽吹くような華やかさ

炭火焙煎 四季春茶は、春に草花が一斉に芽吹くような、生き生きとした香りを表現したお茶です。

四季春は「一年を通して春のようなみずみずしい香りを楽しめる」ことから名付けられた台湾茶の品種です。蘭や百合を思わせる華やかな花香を持ち、発酵度は20〜25%。四季シリーズの中では最も短い2〜3時間の焙煎で仕上げています。

龍眼木炭によるやさしい香ばしさが、四季春本来の花香を覆い隠すことなく、味わいに穏やかな奥行きを加えます。飲み口はまろやかですっきりとしており、余韻には自然な甘みが残ります。

気分をリフレッシュしたい朝や、仕事を始める前の一杯におすすめです。華やかな香りを好む方や、台湾茶を初めて飲む方にも親しみやすいでしょう。

【夏】炭火焙煎 紅烏龍茶|完熟果実を思わせる豊かな香り

炭火焙煎 紅烏龍茶は、情熱的で豊かな夏を、完熟果実のような香りと濃厚な味わいで表現しています。

使用している品種は金萱。80〜90%までしっかりと発酵させることで、紅茶を思わせる芳醇な香りと、烏龍茶らしい奥行きを引き出しています。熟した果実、蜂蜜、南国の果物を連想させる、甘くエキゾチックな香りが特徴です。

約3時間の龍眼木炭焙煎による香ばしさが重なることで、濃厚でありながら角のない、まろやかな味わいに仕上がっています。余韻は深く、それでいて後味には心地よい爽やかさがあります。

温かいお茶として芳醇な香りを楽しむだけでなく、暑い季節には冷たくして味わうのもおすすめです。果実を使ったデザートや、カカオの風味が豊かな菓子にもよく合います。

【秋】炭火焙煎 金萱茶|実りを感じる、やさしい乳香

炭火焙煎 金萱茶は、黄金色の稲穂や色づく木々を思わせる、実り豊かな秋を表現したお茶です。

金萱は、ミルクやバニラを思わせる「乳香」を自然に備えた台湾生まれの品種です。発酵度は20〜25%。ふんわりと甘い乳香に、金木犀を思わせるやさしい花の香りが重なります。

約3時間の龍眼木炭焙煎によって、甘い香りに温かみのある香ばしさが加わり、何層にも広がる優美な余韻を生み出しています。口当たりは丸みがあり、刺激が穏やかで、ゆっくりと味わいたくなる一杯です。

午後の休息や、焼き菓子と過ごす時間によく似合います。香ばしさの中にもやわらかな甘みを求める方におすすめです。

【冬】炭火焙煎 烏龍茶|深煎りが生むコクと温かな余韻

炭火焙煎 烏龍茶は、冬の静けさと温もりを、深い焙煎による力強い味わいで表現したお茶です。

使用する品種は、春の四季春茶と同じ四季春。発酵度も同じ20〜25%ですが、焙煎時間は約7時間と、四季シリーズの中で最も長く設定されています。

品種と発酵度が同じでも、焙煎の深さによって香りと味わいが大きく変わることを体験できる一杯です。深煎りした茶葉からは、龍眼木炭特有の甘く香ばしい香りと、ほのかにスモーキーなニュアンスが立ちのぼります。

口に含むと、厚みのあるコクと旨味が広がり、飲み込んだあとには、喉の奥から甘みが戻る「回甘(フイガン)」を感じられます。寒い日の夜や、食後に落ち着いて味わうお茶としておすすめです。

四季シリーズに共通する、龍眼木炭の手作業焙煎

炭紀 四季シリーズの4種類は、すべて龍眼木炭を使って手作業で焙煎しています。

龍眼は、台湾で古くから親しまれてきた果樹です。その木を炭にした龍眼木炭は、熱が穏やかに伝わりやすく、茶葉の内側まで時間をかけて火を入れる焙煎に適しています。

炭火焙煎は、茶葉へ単に焦げた香りを加える工程ではありません。茶葉の水分を整え、青い香りや味の角をやわらげ、もともと備わっている花香、果実香、甘みを引き立てるための仕事です。

同じ龍眼木炭を使っても、茶葉の品種、発酵度、含水率、目指す香味によって、適切な火加減と焙煎時間は異なります。花香を生かす四季春茶では焙煎を軽やかに、冬の烏龍茶では約7時間をかけて深く仕上げる。その繊細な調整によって、4種類それぞれの季節感が生まれます。

四季シリーズを飲み比べる方法

四季シリーズの違いを確かめるなら、最初は香りが軽やかなものから、味わいの深いものへ順番に飲むのがおすすめです。

  1. 炭火焙煎 四季春茶
  2. 炭火焙煎 金萱茶
  3. 炭火焙煎 紅烏龍茶
  4. 炭火焙煎 烏龍茶

四季の並びではなく、香りと味わいの繊細な順に飲むことで、四季春茶の花香や金萱茶の乳香が、深い焙煎香に隠れにくくなります。

茶葉の量や抽出条件をそろえる

公平に飲み比べるには、同じ容量と素材の茶器を用意し、茶葉の量、湯量、湯温、抽出時間をそろえます。水は、香りを邪魔しにくい軟水がおすすめです。

あらかじめ急須や蓋碗を熱湯で温めてから茶葉を入れ、基本は沸騰したての100℃の湯を注ぎます。台湾烏龍茶の固く丸まった茶葉へ十分な熱を与えることで、葉がゆっくりと開き、内側にある香りと甘みが引き出されます。

一煎目は30〜40秒程度から始め、濃く感じた場合は次の一煎を短く、薄く感じた場合は少し長くしてください。茶葉や茶器に合わせて、好みの濃さへ調整しましょう。

一煎目から三煎目まで変化を味わう

一煎目では、湯を注いだ直後に立ちのぼる香りを確かめます。四季春茶の花香、紅烏龍茶の果実香、金萱茶の乳香、烏龍茶の深い焙煎香という違いを感じてみてください。

茶葉が大きく開く二煎目では、味わいの厚みや甘み、焙煎との調和が分かりやすくなります。三煎目以降は、飲み終えたあとの余韻と、香りや甘みがどのように変化するかを楽しみましょう。

香りの強さだけでなく、口当たりのなめらかさ、甘みの質、喉を通ったあとに残る余韻まで意識すると、4種類の個性をより立体的に捉えられます。

好みで選ぶ、炭紀 四季シリーズ

華やかな花の香りを楽しみたい方

蘭や百合を思わせる明るい花香と、すっきりとした飲み口を好む方には、春の「炭火焙煎 四季春茶」がおすすめです。

果実のような甘さとコクを求める方

完熟果実や蜂蜜を思わせる香り、紅茶に似た芳醇さを好む方には、夏の「炭火焙煎 紅烏龍茶」が向いています。

やさしい乳香とまろやかさを好む方

ミルクやバニラのような甘い香りと、穏やかな花香を楽しみたい方には、秋の「炭火焙煎 金萱茶」がおすすめです。

深いコクと焙煎香を味わいたい方

厚みのある味わい、甘く香ばしい火香、長く続く余韻を求める方には、冬の「炭火焙煎 烏龍茶」がよく合います。

四季を巡る一箱は、大切な方への贈り物にも

炭紀 四季シリーズの魅力は、単に4種類のお茶が入っていることではありません。茶葉の香りや味わいを日本の春夏秋冬に重ね、一箱を通して異なる季節の情景を楽しめることにあります。

世界緑茶コンテスト2020の最高金賞という受賞歴は、品質だけでなく、四季というコンセプト、ネーミング、パッケージなどを含めた総合的な商品性が審査された結果です。お茶に詳しい方はもちろん、台湾茶を初めて飲む方にも、その背景と魅力を伝えやすい贈り物といえるでしょう。

一人で少しずつ飲み進めても、家族や友人と一緒に飲み比べても、それぞれの香りから思い浮かべる季節は異なります。自分の好みを見つける時間まで贈れることが、四季シリーズならではの価値です。

最高金賞を受賞した四季シリーズで、台湾烏龍茶の奥深さを知る

炭紀 四季シリーズの茶葉50g缶4種セットは、公益財団法人世界緑茶協会主催の「世界緑茶コンテスト2020」において、最高金賞を受賞しました。

春の四季春茶、夏の紅烏龍茶、秋の金萱茶、冬の烏龍茶。すべてに共通する龍眼木炭の手作業焙煎を軸にしながら、品種、発酵度、焙煎時間の違いによって、四季それぞれの香りと味わいを描いています。

受賞歴は、この一箱を知るきっかけの一つです。その先にある花香、果実香、乳香、深い焙煎香を実際に飲み比べ、自分の感性に響く季節を見つけてみてください。

一箱のお茶とともに、春夏秋冬を巡る

世界緑茶コンテスト2020で最高金賞を受賞した「炭紀 四季シリーズ」。
花香が広がる四季春茶、完熟果実を思わせる紅烏龍茶、やさしい乳香を持つ金萱茶、深い焙煎香に包まれる烏龍茶。
龍眼木炭で丁寧に手焙煎した4種類を飲み比べながら、心に響く季節を見つけてみませんか。

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